たまにはポエムってみよ〜
こんにちは、キリンです。
今回はたまには真面目に考えて文章を書いていくか!と思って書き連ねてみたらポエムっぽくなったし普段より長めな日記なので注意してね!!!
私はアニメーターを目指していて日常的に絵を描くのだが、最近伸び悩んでいるというか自分の中で色々と壁にぶち当たっているので今回はそれについてつらつらと雑に書いていく。
最近学校内で就活だぞ〜!という雰囲気が本格化してきて、怠けていた子もポートフォリオをまとめて先生に見せたり友達と意見交換をしたりしている。
まだ片手の指で数えられる程だけど作画専攻の子で何人かは既に内定を貰っているらしく安心した感じで授業を受けている。
大手に内定した子はまだ居ない(正確に言うと自信がなくて大手を受けないという子が多い)から先生もちょこちょこ動いているようで、色んな話をしているなぁと感じる。
じゃあそんな空気の中で自分は何をしているのか!?というと特に何もしていない。
というかそもそも最近は満足のいくような絵が描けた試しがないし、正直なところ以前よりも絵を描くことが好きではなくなってきている。
いや、描くのは楽しいですよ。
小学4年くらいの頃にマンガ家を志し、中学1年ではイラストレーター、中学2年の半ば頃からは自分はアニメーターになるんだと1本の道を歩んできたし、今まで夢に若干のブレはあれど絵を描くということ自体は変わらずずっと続けてきた。
続けてこれたのは描くことが楽しかったからだし、描けば描くほどに絵がどんどん上手くなっていって気付けば自分の過去の絵を笑えるようになっていたのも面白かったし成長を実感できた。
ただ最近はそれがない。
あまり成長を実感できない。
夏休みが始まる頃は、
「夏休みの間は自由な時間がいっぱいある!今まで見た事のなかった作品を鑑賞したり模写をしよう!!美術系の参考書とかも買って読んで描いて沢山勉強だ!!!」
と意気込んでいたが実践していくと己の画力不足、名作だといわれている作品群の圧倒的な魅力、どうしようもない焦燥感が束になって押し寄せてきた。
夏休み以前よりも自分の絵は確実に成長しているはずだと言い聞かせてもその成長を圧倒的に超える早さで目が肥えてしまったせいで慰めにしか感じない。
まだ20歳だからこんなもんだろうと思っても著名なアニメーターが学生の頃に描いた作品と今の自分の作品を比べてため息が出る。
そしてこんな事で落ち込んで停滞している自分がこのままアニメーターになった時、仕事を辞めずにいられるのか?もしも折れて辞めてしまったら自分は何を仕事にしてどう先に進んでいくのか?
何をしていてもそんなことが毎日頭の中でグルグルとまわり続けてもう3ヶ月以上経過しているが問題が解決する気配はないし、就活にもしっかり打ち込めないままでいる。
実をいうと夏休み中に1社だけポートフォリオとエントリーシートを送って1次試験を通過した制作会社がある。
少し前に2次試験があり、その会社に実際に行って課題の絵をヒィヒィ言いながらもなんとか時間内に描ききって個人面接に臨んだ。
いくつか基本的な質問をされてまぁ模範解答だろうなというような返事をして少しすると数人いる面接官のうち40代前後くらいであろうアニメーターの人が私に、
「アニメーターを志した理由は?」
と質問してきた。
幼少期から絵を描くことが好きでしたし、小学生の時には絵を仕事にするぞ!と明確に意識していた。
そして中学生の時に見たアニメーションの凄さに惹かれてアニメーターを志した。
というようなことを答えると、
「じゃあアニメーターになる為に何かやってる事とかあるの?」
と流れで質問された。
やってる事?
毎日絵を描いてる!いや、それは当たり前か⋯⋯?じゃあ何やってんだろ⋯⋯
自分は何をやってるんだろうな⋯⋯
勢いに任せて
「毎日絵を描いています!」
「好き嫌い問わず様々な作品を鑑賞して研究したりしています!」
「色んな参考書を買って勉強しています!」
とでも言っておけば普通に乗り切れたはずなのに、何も言えなかった。
将来の為に色々とやっていたつもりだったが実は何もやっていなかったし出来ていなかったんじゃないか、と思ってしまってからはもうダメだった。
その後のことはあまり覚えていないが無難にこなした気がする。
そして当たり前だがその会社は落ちた。
落ちたからには他の会社を受けなければならないし今もまとめているポートフォリオと提出課題がいくつかある。
ただ今自分が思うのは当たり前の事だけをやってたらダメだよなということで。
アニメーターを目指すなら基本毎日絵を描くのは当たり前の事で、制作現場で上に立つ人間を目指すのなら尚更描かなければならないし、描くだけではなく演出など他の面の勉強もしなければならない。
毎日歯を磨くとか、ちゃんと朝起きて学校に行くとか、人に挨拶するとか、そういうレベルで自分にとって絵を描くというのはやっていて当たり前の事だった。
だからこれまで毎日絵を描いてきたし、そこになんの疑問も持っていなかった。
だけど当たり前のことをただ当たり前にこなしているだけのやつが成長出来るわけねぇだろ。
そもそも自信を喪失した原因は自分の絵に成長を感じないからで、何故そうなったかと言われれば急激に絵に対する目が肥えたからだ。
なぜ急激に絵に対する目が肥えたかと言われれば、それは自分が色んな作品を鑑賞して研究し様々な参考書を読み漁り学んだからだ。
つまり今までそれをやってなかったんですね?
という話である。
毎日絵を描いているよ!
バカか。
自分はアニメーターになる!と志していながら、もう20歳になるというのにやるべき事をやっていなかったのである。
そしてそのことに就職活動の真っ只中で気付かされ、さらに自信を喪失し、落ち込んでしまったのだ。
話がズレるような気がするけど、今まで道を踏み外しかけてもなんとか進んでこれていた。
高校受験ではなんの勉強もしていなかったがなんとか学校に入ることは出来たし、専門学校も面接で綺麗事を適当に言ってAO入学を決められた。
去年の修了制作では作画監督をやらせてもらえたし、なんの問題も起きなかった。
今年は企画が通って卒業制作で監督をやっているが今のところ上手く切り抜けられているし、スケジュールより若干早く進んでいるくらいだ。
そうしてこの流れで就活もどうせ何とかなるだろう。
先生にいくつか紹介されている会社があるし、講師の人に直でお誘いを受けているところだってある。
その中のどれかを適当に選んで良い感じに絵を描いて、数年後には原画になってそのまま30代で作画監督とかになって⋯⋯
それでどうなるんだ。
なんとかなるだろうで進んだ先に何があるんだ。
アニメのエンディングに名前が載ったよ嬉しいね!で終わるのか。
正直いうと自分の運にかなりの自信があるので、本当に人生なんとかなると思っている節がある。
それに今適当に就活を済ませようとしたらすぐに済ませて内定が貰える。
次の登校日に先生に、
「以前紹介してくれたあの会社行きたいです。」
といえばそれでもう終わるからだ。
あとは適当に履歴書を書いて先生に渡して少し丁寧に話をすれば良いだけ。
夏休み前の自分ならそれが出来たと思う。
でも今の自分には出来ない。
何もしていなかった自分が就活もそうやってなんとなく済ませて先に進んでアニメーターになった後どうなるか簡単に想像できるようになったからで、そんな事をしたらアニメーターになった後もなんとなくで進んでそのままなんとなくで人生終わるだけなのだ。
そしてこの人生の流れを変えられるかどうかが現在就活真っ只中の自分にかかっているのだ。
正直いうと、やるべき事をやらない人間が大嫌いな自分自身がやるべき事をやっていなかったというのがかなり自分に刺さっているし、とても恥ずかしくて辛い。
今までも参考書を買って読んで色々と描いてみたり、見た事のなかった作品を鑑賞して学ぶようなことはあったが、今年の夏休みで急激に目が肥えたということは今までしてきたものでは勉強量が圧倒的に足りていなかったんだろう。
そこに気付いて描く量を増やして唸りながら勉強をしている最近は、最初の方に書いたように以前よりも絵を描くことが好きではなくなっている。
でも絵を勉強するということは好きなものだけを描いてはいられないので仕方の無い事だとは思うし、自信を取り戻すためには必要な工程だと自覚もしている。
それにやっぱり絵を描くこと自体は楽しいよなと感じる。
ここまでずっと描いてきたのはアニメーターになるどうこうではなく描くのが好きだから!なので当たり前なんだけれど、今まで自分が描いてきたもの全てが無駄な訳では無いだろうし数年前に描いたけれどいまだに気に入っている絵もある。
卒業制作含めて現実でのことでイライラしている時などは自分の中での気持ちの浮き沈みが激しいので暗い感じになってしまうこともあるけれど、今では割と前向きに捉えられているし、私は当たり前のことしかやれていないんですよと就職前に気付けてラッキーだったんじゃないかなとも感じている。
気付けたからこそ絵を「勉強」するぞと強く思えるようになったわけだし、以前の自分よりは確実に成長できると思うから。
絵に対しての自信が戻ってくる日はまだまだ遠いし、もしかしたら一生戻ってこないかもな⋯⋯なんて考える時もあるけどそれならそれでしょうがないと思う、こういうのって上を望み続けるとキリがないから。
とにかく今自分が出来ることをやろうと思った。
絵に自信が無いままで終わったとしても、なんとなく歩んできた人生だったな⋯⋯ってならないように。
息抜きにラクガキばんばん描くのは大概にせぇよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おしまい